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「あら、早く行かないと遅刻してしまうわね。春架、行きましょうか」
「うん。そうだね」
眞狼と固まっている巳栗を置いて春架と流亜は先に行ってしまった。
「…俺たちも早く行かないと。だな」
「あ、うん」
硬直状態から戻った巳栗は眞狼の呟きに返事をした。
「それじゃあ、走るぞっ!!」
「えっ!?ちょっ、ちょっと…」
眞狼が巳栗の手を取って走り出す。
その時、
ズッドーン
「…巳栗…」
巳栗が転んだ。
「ごっ、ごめんっ!」
ちょうど巳栗が謝った時、
キーンコーンカーンコーン…
「………」
「………」
巳栗と眞狼が見つめ合った。刹那、
「「遅刻だぁーーー!!!」」
……二人がその後、罰を受けたのは言うまでもない。
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