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「璃湖ぉ。タコ取ってぇ」
花月がチョコを混ぜながら璃湖に言う。
頼まれた璃湖は、タコの足を細かく刻んだのを花月の混ぜているチョコの中に入れた。
それを見た蘭、
「うわぁ、美味しそう」
「でしょぉ。すっごく美味しいんだからぁ」
花月が得意げに言う。
その時、璃湖が細かく刻んだピーマンをチョコの中に入れた。
蘭の目が点になる。
「おっ、美味しいの!?」
蘭に問われて璃湖は首を傾げた。
「花月はいつもチョコの中にこれを入れているから…」
「璃湖ぉ。茄子入れてぇ」
細かく刻んだ茄子をチョコの中に入れる。
そして、そのチョコを型に流し入れ、冷蔵庫の中に入れ、冷やし固める。
「……茄子?」
「茄子はぁ、体にいいんだよぉ」
チョコが出来上がるのを楽しみにしている花月の横で、蘭は璃湖に尋ねた。
「あのチョコって美味しいの?」
「正直に言うと、とても不味い。でも、花月は味オンチだから…」
「フゥン………」
早くも花月の作ったチョコだけは食べたくないと思い始めた蘭。
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