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その時、莉音が第二調理室から戻って来た。
「莉音っ。チョコ出来た??」
「はい。皆さんは出来上がりましたか?」
「後ぉ、二~三十分くらいかなぁ」
花月が時計を見ながら呟く。
「チョコが出来上がりましたら、みんなで一緒に帰りませんか?」
莉音の提案に蘭が手を上げた。
「賛成っ!“花空公園”の近くに美味しいクレープ屋さんが出来たのっ!みんなで寄って行こうよ」
クレープと聞いて、花月は目を輝かせた。
「私も行くぅ!」
「決定ですね。璃湖ちゃんと流亜ちゃんと雛子ちゃんはどうしますか?」
「わ、私は…大牙と一緒に帰るから…また今度誘ってね…」
「分かりました。流亜ちゃんはどうしますか?」
「私は家に帰らないと“フレイア”が待っているだろうから」
「そ、そうですか…」
フレイアって誰?と聞くと、恐ろしい答えが返ってくると思ったのか、莉音はニッコリ微笑んで璃湖の方を向いた。
「私は、おばあちゃんの手伝いをしないといけないから…」
莉音が聞く前に璃湖はそう答えた。
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