誰が亜梨亜先生の背中に犬の絵を描いたか

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  その日。 みんなは三日ぶりにクラス会議を開いた。 しょっちゅう事件を起こす六年十組の学級委員長である八手(ヤツデ)は呆れた顔で口を開いた。 「…それでは、クラス会議を始めます。会議の内容は“誰が亜梨亜(アリア)先生の背中に犬の絵を描いたか”……」 「別に会議を開くほどのことではないと思いますが…。私の気のせいでしょうか?」 八手の会議の内容を聞いてクラスで一番美しいと言われている莉音(リオン)が言った。 前回の会議の内容は“教頭先生の鬘を取ったのはだれか”という実にくだらない会議だった。 「確かに、それは私もそう思う。だが、私たちの授業が始まる前には落書きは無かったんだ。授業が終わった後に絵があったのだから、一応私たちの中の誰かが描いたに違いないのだ…」  
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