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今日も、朝から会議だ。今まかされてるプロジェクトが常務の気にいらないらしい。会社までの足取りは重かった。40代になっても体力、気力はまだ若い者には負けないつもりでいたが、やはり限界を感じでしまう。途中コンビニに寄った、頭をスッキリさせるためにコーナーを買うためだ。「小野部長、おはようございます」振り向くと、同じ部署の中田由美だった。入社三年目の由美は、社内でもマドンナ的存在で、若い社員の憧れの的である。「おはよう、君も買い物かな」「今日の社内ランチ苦手な魚なんです。だから、お昼の買い物です。部長、お疲れじゃありませんか?顔色がよくないですよ」確かに疲れているのかも知れない、それを由美に悟られてしまった事に雅彦は、微かな安堵を覚えた。「最近、あまり寝てないせいだよ、例のプロジェクトがうまくいかなくてね、責任者としては、辛いとこだな」雅彦は、レジで会計を済ませると由美と並んで店を出た。
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