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佐緒理は苛立つ気持ちのまま、いつものバス停まで歩きだした。「親ってなんで、ウザいの あたしの事何もわかってないじゃん」道端の小石を蹴ろうとした時、「佐緒理、おはよう」振り返ると、中学の時のクラスメイトの絢香だった。髪を金髪に染め、派手なミニのラメ入りのワンピにゴールドのミュール、バックは、何万もするブランド物、月五千円の佐緒理の小遣いじゃとうてい手に入らない。「もしかして、絢香?変わっちゃったからわかんなかったよ」絢香は、第一志望の高校受験に失敗して、第二志望の商業高校に進学した、なのにどうしたというのだろう、あまりの変貌ぶりに、佐緒理も、言葉を失くした。
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