1:伊丹

3/5
前へ
/34ページ
次へ
「ランディング(着陸)!」 と小山は言い滑走路の進入灯が近づいてきた。 ゆっくり操縦桿を引き機首をあげた。 これは着陸する時に脚(車輪)にたいする衝撃を緩和するためだ。 接地する直前にもう一度上げないといけない。 その2度目のあげる時がきた。 ゆっくりとあげる…。 するとガリガリガリガリと言う擦る音がした。 機首をあげすぎたのだ。 飛行機が尻餅するように尾部をすって着陸した。 すぐに機首をもどし管制から指示されたスポットに入った。 そして、 小山機長は乗員部長に出頭するように命じられ1ヶ月の飛行禁止処分が下された。 またその機体はボーイング社によって完全に修理されたはずだった。
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

61人が本棚に入れています
本棚に追加