試煉

2/6
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/24ページ
─12月─ 寒い冬の日。 仕事が終わって車に乗ろうとした時、電話がなった。 淳「亮平!!玲子が倒れて今病院に」 は!? 倒れた…? 胸の音がズキズキ痛くてうるさい。 俺は車をとばして病院へ向かった。 亮平「玲子っ!!」 亮平は走って病室へ。 亮平「玲子っ…玲子!」 玲子「…亮……」 静かに声を出す玲子。 亮平「……ッ。」 玲子「ごめ…ん。…」 〈ガチャッ〉 玲子の母「あの…どなたですか?」 ー病室の待合室ー 「そうだったの。あなたが亮平君…。玲子が来月あなたと一緒に実家に来るとは言ってたんだけど。」 亮平「あの…玲子さんは……」 母「…玲子ねっ…ガンで…もうもたないって」 泣き崩れる母。 ガン……? もたないって… …玲子が?…… 亮平「何でだよっ。何で玲子なんだよっ!」 亮平は悔し涙を流した。 …神様。 玲子じゃなくて俺を殺してくれよっ 俺が変わりになるから!
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!