始まりの唄
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目を開けた瞬間、そこには何も無かった。 ただ感じるのは 身体にまとわりつく闇と 手の平の下の冷たい感触と 頭の後ろに唯一の温もり 分かるのは 自分が『何』なのかと 此処が『何処』なのかと 背後にいる『彼』がどうしようもなく愛しいという事――
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