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「…失礼ですが、ご存じありません
どこか間違えになられたんじゃないですか?」
『嘘つけ、忘れるわけネェだろ?
俺だよ、松野拓己』
…やっぱり。
折角、忘れたのに…
最悪。
「七美」
顔をあげると悠斗が書類持って側に居た。
「…どうした?」
口で動かす私に読んで、私から電話を取った。
「すいませんが、七美は急用で席を外しました
御用がありますなら、お手数ですがこちらへ来て頂けると丁寧にご説明させていただきますが?」
そんな…丁寧に言っても悠斗の顔は怖かった。
「…ですから」
うつむく私に、悠斗は書類デスクに置いて頭を撫でる。
「あのなァ…七美からお前の事聞いてんだよ
いい加減七美に付きまとうな
俺?俺は七美の事好きだよ、けど彼氏じゃネェし」
と…
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