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目を開けると時空の狭間の暗い闇の中ではなかった。
栞は桜の木の上にたどり着いていた。
周りを見ると何もない草原が広がっていた。
多分ここも現代ではなく、あの十六夜の所でもない別の場所だろうと思った。
周りには、本当に建物がなにもなく離れたところに青々とした木々と草のある草原が広がっているばかりだった。
ふと視線を自分の手元に移すと、そこには闇の中で見た刀が握られていた。
刀は一度も使ったことがなかったが、この時代が、もし、源平合戦の近くだったら、ないよりはマシだと思った。
刀は実際そういう目に会えば多少は上達していくだろうと思った。
とりあえず、これから栞は、どうしようかと考えていた。
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