‥日々を‥

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蓮はトイレに行き 俺は店主と二人きり 目の前で開始される料理 「…そんなに凝視されたら恥ずかしいなぁ」 「あ…スミマセン」 言われるまで気付かなかった 「あはは、謝らないで?俺今凄く嬉しいから」 店主の言葉の意味が解らず 首を傾げて彼を見る 「…蓮がね、言ってたんだ。すげぇ好きな奴がいるって…その人と此処に来るのが夢なんだって」 「其れって…」 俺の事なの? そう聞こうとした刹那 「あ…」 携帯の着信画面に シンジの名前 『おいコラ不良息子!何処ほっつき歩いてんだよ!』 「あ、ごめん…連絡入れんの忘れてたわ。マスターの店で飲んでてさ…」 事情を説明すると やはりシンジは笑ってた 『無事なら良かった…無理矢理連れ戻されたかと思ったわー。適当に帰って来いな!じゃあなー』 仕事帰りで疲れてんのに 心配してくれたんだ 持つべきものは、トモダチ 「…シンジって人?」 俺の隣に、蓮が戻ってくる 「ん…」 「はい、お待ちー」 店主の声に 二人とも振り向く
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