‥日々を‥

20/20
前へ
/1470ページ
次へ
「好き…好きだよ圭吾‥」 腕の力が強くなる 如何していいのか分からなくて 俺の両手は 彼の上着を緩く握る 「…何で俺なの?」 腕の中から顔を上げて 視線を交える 心臓が、おかしい 脈が速くて 俺が、俺じゃない 「本能が、圭吾を求めたからだよ」 騙されても、良いかな 今、とても 蓮の言葉に心臓が撥ねるんだ 嬉しい、のかな 「蓮…」 「圭吾、俺と付き合って」 付き合えとか言ってる訳じゃない 彼の言葉が頭を過ぎった 「矛盾してんじゃん…」 可笑しくて、吹き出してしまった 「ホントだ…でも、今直ぐに圭吾を俺の恋人にしたくなった」 夕日が辺りを染める この ロマンチックは雰囲気がいけないんだよ? だから 「…俺と付き合って?」 彼の言葉に 頷いてしまったんだ
/1470ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3306人が本棚に入れています
本棚に追加