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俺の通う高校は
至って普通の男子校
馬鹿ばっかりで、騒がしくて楽しい
纏めるならば、こんな感じ
「へぇ…じゃあ蓮って人の家から通ってんのか」
賑やかな校舎の
階段を上ってゆく
ミツルも信頼出来るから
全てを、話した
「…で、好きなの?そいつのこと」
廊下を少し歩けば
俺達の教室
「んー…よくワカンネ」
言いながら
扉をスライドさせる
年期の入った音に
皆が振り返る
「はよー」
挨拶をした瞬間
「っしゃー!俺の勝ち!」
「っあー…畜生…」
様々な声が交わされる
背後から現れたミツルは
席に着きながら、溜息
「こいつらな、圭吾が遅刻するかしないかで賭けてんだよ」
「…人を金儲けのネタに使うんじゃねぇよ。罰として昼飯オゴれな?」
席に着いた瞬間
予鈴が鳴る
「全員席着けー。着かなきゃ一発芸なー?」
担任も、相変わらずで
俺以外は
何も変わってなくて、安心した
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