‥日々を‥

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「…と言う訳だ。暫く居座るから宜しく」 「あは、圭吾ウケルー。金持ちの家なのに勿体ねぇー」 他人事のように笑う友人は 煙草を吸いながら俺の肩を幾度も叩く 「…痛いって。てかシンジって女いねぇの?居たら他を探すけど」 テーブルに投げ出された煙草を取り 白筒を一本抜く すかさず火を差し出されたから 笑いながらも其れを借りる 「ん?居ない居ない。いたらホストなんて勤まらないっしょ」 シンジとは昔からの悪友で こいつは大の女好き 髪を染めたのも シンジの影響だったりする 高校生になって二年 毎晩のように仲間と遊んでいたし 警察沙汰になる喧嘩だってした そんな俺は まさに煙のような存在 唯の生み出されたモノ 出来れば、早く消えて欲しい 親父の言いたい事は 顔に書いてある 其の証拠に 「何なにー?圭吾誰にメールしてんの?可愛いコいたら紹介してー」 着信すら来ていない 「阿呆か。どっかいいマンションないか探してんだよ」 期待なんか、してない 俺はもう戻らない
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