‥変えて‥

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結局 互いの名前も明かさぬ侭だった 何だか気が合いそうな奴 また、会えると良いな 「けーごーっ!!」 今日も一日が終わり 帰ろうと正門を出た所で 後ろから勢いを付けて飛び付かれる 「っ痛…このやんちゃぼーずめ…」 「帰り道一緒だから帰ろうぜー」 ミツルはいつも元気で 見た目は不良っぽいからよく誤解されるけど 凄く、いい奴 「背は小さいけどな」 「…なんか言ったー?」 「いい天気だな、って」 「そうだなっ」 バス停に着いて ミツルと別れる あとは 「…よし、俺天才!」 オートロックを潜り 合い鍵で、家に到着 「ただいま…って大学か…」 静まり帰った部屋は 広く感じた ソファに寝転がり 改めて、部屋を見渡す 俺と蓮は付き合ってて 恋人、で 一緒に住んでて 俺は彼の事が… ――ウ゛ー、ウ゛ー ポケットの携帯が着信を告げる 着信 黒川 携帯を閉じて 傍らに放った
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