‥変えて‥

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「…気分悪い?病院に連れて行こうか?」 「っあ゛…」 おかしいな 上手く話せない 取り敢えず意志を伝えたくて 首を左右に振る 男は少し考えた後 湿る俺の前髪を退けてくれた 「じゃあ、少し休憩しようか…大丈夫、優しくするからさ」 途端に 男の顔が変わる 「嫌、だっ…」 「怖がらないで?可愛がってあげるから」 無理矢理 腕から引っ張り上げられた と、思ったら 途端に支えがなくなり、俺は地面に崩れ落ちる 「いった‥もう、何な…」「何するんだよぉっ!」 俺の不満の声は サラリーマンの声により、遮られる 「腕折られたくなかったら消えろ…今直ぐだ!」 「ひいぃいっ…すみませんでしたっ」 サラリーマンは 焦って逃げていった 「…圭吾…‥」 壊れ物を触るみたいに 蓮は、俺を抱きしめた 「蓮…」 怒ってるんなら 優しくしないでよ 言いたくても 涙が、邪魔をして 「怖かったな…?よしよし、もう泣くな…」 次々に 頼みもしないのに流れて来る 「れ、んっ…」 不覚にも 彼に縋り付き、泣いた
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