‥変えて‥

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「っくしゅん…」 久々の雨は 止む事を知らない 「ほら、こっち来いって」 あれから風呂に入り 季節に似合わず暖房を効かせている 「こたつ欲しい…」 同じ雨に打たれたのに 調子が悪いのは、俺だけだ 「もう直ぐ春だから、必要ないって…」 言いながら 蓮は俺を抱き寄せる ソファの柔らかさと 薄手の毛布の心地良さ 「…寒くないか?」 「ん…」 彼の体温の 温かさ 気持ちのリミッターが 外れてしまった 男同士なんて 有り得ないと思ってた 正直、偏見さえあった 「理屈じゃないのかな…」 毛布と腕の中に包まって 静かに、呟いた 「…何が?」 微かに微笑みながら 蓮が顔を覗き込む 「人を好きになるのって、理屈じゃないのかなって…怖いけど、もっと知りたいな…」 「圭吾…」 暖かい室内 間近に感じる体温 熱くなるココロ 全てが、心地良いんだ 「大切に、するからな…」 心地良い全ての中で 眠りに、堕ちた
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