‥日々を‥

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「どうしたの?俺に惚れちゃった?」 彼の言葉で、我に返る 「有り得ない…てか、水ちょーだい」 俺は男だし ましてや彼も男 同性なんかに興味は湧かない 「はいはい…所でさ、なんで一人なの?いつもツレと飲んでるじゃん」 水を酌み 差し出しながら言われた言葉 「…‥?」 目の前の男には 全く以て面識が無い なのに 何故、俺を知っているのだろうか 「…コイツもうちの常連なんだよ。そして今週から働く事になった」 マスターの助け舟で 漸く、理解できた 「俺は蓮って言うよ。君の名前を教えて?」 また、笑った 綺麗な笑顔だな 「圭吾…。てかレンって本名?珍しいね」 俺が女だったら 惚れていると思う 蓮はポケットから財布を取り出し 免許証を見せてくれた 確かに、本名だ 「へぇ…22歳なんだ?年上だね」 酔いの勢いか 俺も、笑みを浮かべていたのだろう 彼の目が、丸くなる 「圭吾も笑うんだ?…可愛い」 不思議な男 これが、彼の第一印象
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