私の平穏な生活を返せ~‼

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そうして、冒頭に戻る。 「めぇ~さん‼久しぶり‼」 「めぇ~さん、久しぶりです。」 目の前の少女と少年がが話し掛けてきた。 私は神崎芽依の口調で話した。 「鈴、遼‼久しぶり~✨」 きっと、今鈴と遼の心の中ではこの人だれ⁉とか思っているだろう。 案の定……… 「めぇ~さん?」 鈴が青い顔をして尋ねてきた。 「あとで説明するから、ね?」 すると、遼が鈴に目配せをした。 理解力が高い遼には助かる。 何故なら、校長や担任のいる前で『闇夜の姫君』の口調だと、必ず怪しまれる。 「神崎、その2人にちゃんと教えてやれよ。」 担任が言ってきた。 「浜崎君も、水城さんも我が校にとても大切な生徒なんだからね。」 校長の言葉には私は苦笑いしかできなかった。 二人はそれぞれの財閥の御曹司だ。 その為、こんなへんてつもない普通の公立校などどうにでもできる。 さっきの校長の言葉は外見から見れば生徒を平等と見る言い方。だが中見は二人を怒らせないようにという、警告だ。 「分かりました。」 私は素直に従った。 だって、今私は神崎芽依だもの。 「では、失礼します。」 担任がそういうと、私達は担任について教室にむかった。
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