私の平穏な生活を返せ~‼

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教室につき、皆はもう席についており、私も自分の席についた。 「転校生が二人いる。自己紹介をしてくれるか。」 「水城鈴です。フランスから、お父さんの都合で転校して来ました。宜しくお願いします。」 「浜崎遼です。鈴のお父さんと俺のお父さんが仲がよくて、一緒にフランスから転校して来ました。宜しくお願いします。」 その時、クラスの一人が呟いた。 「もしかして、水城株式会社と浜崎株式会社の……………」 「あれ?しってんだ。俺と鈴は跡取りだよ。」 「え~~~~~~~」 皆、大絶叫。はっきり言ってうるさい。 まぁこんな夢みないなことないだろうからね。 一斉にうるさくなる。 「静かにしろ。確かに浜崎と水城は跡取りだがこれからは同じクラスメイトだ。仲良くしろよ。 それと、この二人は海外から来たから戸惑う事も多いだろうから色々と教えてやる奴が一人いるからな。」 皆一斉に色んな事をいいだす。 その中から一人、クラスの中心みたいな女の子が勝手に喋りだした。 「先生~。私と有美でやりま~す。」 この女の子ははっきり言って自分が中心に回っていると考えるタイプ。勉強はなかなかでき、バスケがこの学校では一番上手いと言っても過言ではない。 自意識過剰になっても仕方がない。 「あぁ~、お前なら直ぐに馴染めそうなんだがもう決まっててな。」 「え~、何で勝手に決めてるんですか?」 「知り合いみたいなんだよ。」 おぃ教師。このクラスはお前と未来ミク(女の子)だけのクラスじゃないんだぞ。 だからこの担任は嫌いだ。 「誰ですか?」 「神崎だ。」 「え~~~~~~~」 また、大絶叫。他のクラスに迷惑だ。 「芽依~じゃあ一緒にやらない?二人いるんだし、芽依男の子と話すの苦手でしょ?」 鈴と遼が超美形で跡取りだからだろ? 内心そういいたかったが一応無難に返した。 「浜崎君と水城さんに決めてもらえば?」 「浜崎君と水城さんは誰がいい?私と有美にしない?結構色んな人知ってるよ。」 未来はまんべんの笑み。自分が決まったと確信したのだろう……………普通の転校生ならば押しきられていただろう。だが……………… 「「無理。めぇ~さんがいい」」 綺麗にはもったね。 「じゃあ神崎で決定な。宜しく。 委員長、朝学やらしとけよ。」 担任は教室から出ていった。
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