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セ「ここがその村?」
シ「そうね、行きましょう」
森に囲まれた小さな村だ。
イ「空気が綺麗」
フ「そうね」
シ「ごめんください、私達ハンターの者なんですが」
シューラが一人の村人に話し掛けた。
「おお、あんた達がハンターが」
「漁師長が待っているよ」
そういって一軒の家に招待された。
「あんた達がハンターか」
家には大柄な男の人が住んでいた。
「まさか女とはな」
サ「女だからって舐めないで下さる?」
「ガハハハ!そりゃ悪かった」
「俺はこの村の村長兼漁師長のガイゼルだ」
サ「よろしくガイゼルさん」
ガ「あんた達は?」
サ「私は竜のサーナ、こっちのサタン族の子はフィーナ、この子はセレンにこっちの女の子はイヴ」
サ「で彼女は魔人のシューラよ」
ガ「ほ~、竜にサタンに人間に魔人、それに子供とは珍しい組み合わせだな」
イ「イヴ子供じゃないもん」
サ「私達は家族同然の関係ですわ」
ガ「まあ俺も種族なんて気にしねえ」
ガ「重要なのは実力だ」
サ「その点に関しては心配しないでいいわよ」
ガ「ガハハハ!気に入ったよあんた達」
ガ「で仕事の話だ」
ガ「つい数週間前から湖で魚がほとんど捕れなくなった」
ガ「漁で生計を立てているこの村にとっては致命的だ」
ガ「捕れなくなった理由だが一人の漁師が巨大な魚を見たそうだ」
ガ「そいつが魚を食い尽くしているに違いねえ」
ガ「どうかそいつを退治してくれねえか?」
サ「ええ、引き受けたわ」
ガ「すまねえな、俺がぶっ飛ばしてやりてえんだが村長の立場上村を離れるわけにはいかねえ」
ガ「奴が現れるのは深夜だそうだ」
ガ「それまでゆっくりしていきな」
ガ「宿も飯も全部タダにしておいた」
ガ「他にも奴を見たって漁師が何人かいる」
ガ「そいつらに話を聞くのもいいかもしれねえ」
サ「ええ、わかりましたわ」
サ「期待して待っていて下さる」
ガ「それは楽しみだ」
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