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ｻ「くっ！」
サッチャンが飛び込んだ。
ﾌ「サッチャン！」
しばらくするとセレンを抱えて上がって来た。
ﾌ「イヴ手伝って！」
ｲ「うん！」
イヴと二人かがりでセレンを引き上げる。
シューラがセレンの胸に耳を当てた。
ｼ「心臓は動いてるけど呼吸が止まってる」
そういってシューラが人工呼吸をし始めた。
ﾌ「また来てる！」
さっきの魚が口を開けてこっちに向かって来ている。
ｻ「よくもセレンを」
ｻ「許さないわよ」
サッチャンがそういって服を脱ぎ始めた。
ﾌ「ど、どうしたの？」
下着も脱いで全裸になる。
ｻ「着たまますると破れるから嫌なの」
そういってサッチャンが再び飛び込んだ。
ﾌ「サッチャン！」
生身で飛び込むなんて自殺行為だ。
しかし、しばらくするといきなり巨大な竜が飛び出して来た。
ﾌ「サッチャン！？」
ｻ「服ちゃんと持っててよ」
そういって再び潜って行った。
ｲ「あれ誰？」
ﾌ「サッチャンよ」
ｲ「サーナお姉ちゃん？」
ﾌ「ええ」
あの魚も潜って行った。
ﾌ「大丈夫かな？」
しばらくの沈黙が続く。
するといきなり水中から二つの巨大な影が飛び出して来た。
サッチャンとあの魚だ。
サッチャンが噛みついている。
サッチャンから逃れようと魚が暴れ回る。
ｲ「すご～い」
イヴはまるで怪物映画でも見ているような反応だ。
しばらくサッチャンと魚が揉み合った後静かになった。
どうやらサッチャンが仕留めたらしい。
ｻ「ガアアアア！」
耳をつんざくサッチャンの咆哮が響く。
ﾌ「サッチャン！」
ｻ「あっ、ごめんなさい、つい昔の癖が」
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