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あんなの藁にすがるようなものだと
じきに溺れると
そう言ってバカにした。
俺から言わせれば、そう言う父親の方がずっと溺れている。
自己過信という思いこみと
副作用も考えない薬に・・・。
うんざりする。
本当にうんざりする。
こと~しも気が付けば♪♪
その時俺の携帯が鳴った。
浜崎のM、母が好きな曲・・。
母からの着信だった。
父親のいない時間をみはからいかけてくる。
唯一俺を・・俺自身を愛してくれる母
「もしもし、母さん?」
「行人、今日は具合どう?ご飯食べた?」
「ああ、食べたよ。具合は今日はいい。」
「そう、なら良かった。ノートは大丈夫?見つかってない?」
ノート・・・母さんが書き残したお手軽レシピ帳だ。
何冊も沢山書いてくれたけど・・。
父さんは見つける度捨てていった。
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