3人が本棚に入れています
本棚に追加
/24ページ
それから数日間俺は柄にもなくウキウキしていた。
朝教室に来ると皆に挨拶した。
取り巻きの無駄話にも返事を返した。
ナースの作り笑いにも笑顔を返した。
俺の肩書きにただキャーキャー騒いでいるだけの女子にも手を振った。
クラスメートの下らない放課後の寄り道にも付き合った。
いつも断っていた休日の誘いにものってみた。
正直、全然興味はなかった。
でも俺は機嫌が良かった。とにかく機嫌が良かったんだ。
そして、街中で彼女を見つけた。
本屋の店先にいる蒼木を・・。
最初のコメントを投稿しよう!