期待に満ちた日々

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蒼木は本を読んでいた。 さすがになんの本かまでは特定できないが、雑誌に見えた。 彼女が立ち読みをしているところは雑誌コーナー、それも週刊誌や芸能雑誌などが並ぶ本棚だった。 俺はそれに違和感を感じ興味をひかれた。 隣で何か喋っているクラスメートの言葉を右から左へと流し、彼女の様子をみていた。 パラパラと興味がなさそうに雑誌をめくっていた彼女の手がとまる。 彼女はそのページをしばらく眺めていた。 そして、パタッと雑誌を閉じ本棚に戻した。 俺の気のせいでなければ、その時の彼女は笑っていた。
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