7人が本棚に入れています
本棚に追加
/170ページ
『おっす!榊』
友達の有志が
肩を叩く
そのジンワリとした
鈍い痛みが僕の体に
伝わる
『有志か…』
『なんだ?なんか元気ないな?』
僕は有志に夢を
話そうとした
その時だった…
『三浦くんいるっ?』
『えっ…?』
廊下にある小さな
小窓から僕の名を呼ぶ
隣りのクラスの
落合七瀬
学年一の美人だと
噂の子だ
『おい榊…落合となにか…?』
『なにもない…』
僕は落合七瀬の元に向う
『僕が三浦だけど…』
『ちょっとついてきて!』
あっと言う間に
手首を捕まれ 廊下を
疾走していた
『榊~!イイ報告聞かせろよ~!!!』
有志の声が遠くなる
最初のコメントを投稿しよう!