第1章

6/42

7人が本棚に入れています
本棚に追加
/170ページ
噴水は黒い邪悪な 物に変化していて いつのまにやら空も 薄暗い どうなってるんだ 『三浦くん、噴水の中に入って』 『えっ?』 ばかいうなよ こんな黒く うねる水に 入れる訳がない 『私たちは思い出さなきゃいけないの!約束したじゃない!200年後に会おうって!お願い!!アトラル!!』 僕の足は不思議と 噴水に向かっていた 心の中の自分に 行くな と抑制されてるのに… 『私の後に続いて』 『わかった…』 というと七瀬は うねる水に飛び込んだ 噴水だから深くない のに七瀬の姿は 消えた そして僕も うねる水に飛び込んだ ゆらゆら… この波はどこに続いてる? ずっとこのまま 流されていたら… ふと目を覚ますと 僕は小さなドームの 中に俯せになっていた
/170ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加