私たちが遠距離…??

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「私、進学しようと思うの。」 ちはるは俯きながら恐る恐る小声で告げた。 「一年間だけの学校なんだ…ずっと考えてたの…。」 言い終えて、そ~っと顔を上げるといつもの優しい笑顔のけんじがいた。 「ちはるが行きたいなら、俺は応援するよ。」 (やっぱりね) ちはるの予想通りの展開だった。一年間付き合って、けんじの良さはわかっている。 「ありがとう。」 ちはるも笑顔で返し、その話はそこで終了となった。ちはる、けんじ共に二十歳の夏であった。
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