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「アジアジ…。喉乾いた~!
凛さんオレンジジュースある?」
ぼくは、ワンピのファスナーを半分だけ下げて、
上衣をきれいに裏返し、スカートだけの腰蓑状態で椅子に座った。
凛さんっていうのは、十年前からぼくらに付いたマネージャーさん。
『ミルクウェーブ』専属モデルのぼくらにはマネージャーなんていらないんだけど、
メインはライちゃんの双子の弟達(紅葉)のお守り役。
ぼくらにとっても、頼りになるお姉さん。
「凛さん!サッシュ外すの手伝って!
それとローブが置いてないんだけど…。
誰か持っていった?ミントグリーンのバスローブ!」
ライちゃんはまだまだ世話が焼けるな。
「「「あ、ハーイ!」」」
スタイリストさんと新人メイクさんも走っていったけど、
メイクさんは途中でぼくのほうに引き返してきた。
「頭重いでしょ?今、外してあげるね。」
「ありぁとーっす!」
腰蓑スカートが汚れないように、
撥水タオルを巻き、
カツラを外して貰いながらポットの中の特製ジュースをストローで飲んでいると…。
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