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サクラにここまで言われたら、俺もやるしか無いだろ!
「なら、お言葉に甘えるとするかな。」
「その代わり!」
「…後で請求するとか言うなよ?」
「違う!その代わり、ちゃんと解決するのよ!…結果がどうなっててもね。」
そうなんだよな。消えた子供達が生きてるとは限らないんだよ。もしかしたら、もう…それでも、犯人は捕まえて来い!って、サクラは言いたいんだろう。
「分かってるよ。でも、かなり難しいぞ。警察も何の手掛かりも見付けて無いみたいだし。」
「シンなら、警察の届かない所まで手が伸びるでしょ?その手を全力で使いなさい!」
「良く…知ってるな。」
「伊達に大家してないわよ!」
“大家は何でも知っている”とは、良く言ったもんだ。
サクラの言う手とは、所謂、情報屋。俺独自の情報のネットワークを持ってる。警察の知らない事も知ってたりするから驚きだ。本来、情報と引換えに金を要求されるのだが、俺が貧乏なのを知って居て情報をくれる奴等が居てくれる。ま、金が入った時はちゃんと恩返ししてるがね。
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