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「そうだな。先ずは情報収集だ。サクラ、この事件が書いてある新聞集めておいてくれないか?後でまとめて読むから。あと、不審に思う事件とかあったらそれも。」
「幼児誘拐じゃなくても?」
「あぁ。こう言った事件は、何がどう絡んで来るか分らないからな。些細な見落しで、犯人に近付けない事もある。」
「うん!分かった!あとは?」
「…あ!インターネット!サクラに頼んで良いか?何か情報が転がってるかも知れないから。」
「…シンって、インターネット使えないの?今どき?」
「この部屋にそんな文明の利器があるか?」
ぐるりと部屋の中を見渡すサクラ。いや、そんなに見なくても…
「そうだね。使い方知ってても、パソコンが無いもんね。」
「そう言う事。じゃ、頼んだぞ!」
「任せて!」
そう言って、サクラは走って事務所を後にする。張り切ってんなぁ。
「さて、俺も動きますか。」
上着を羽織り、帽子を被る。パンッ!と両手で頬を叩き、気合いを入れ俺は事務所を後にする。
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