まともな仕事…か?

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この数…依頼人の線は有り得ねぇな。じゃあ、一体… 「どなたか、いっらっしゃいませんか?」 女…いや、女性の声だ。年齢は俺より上か。どうする?何かの罠かも知れないし…ま、悩んでも仕方ねぇ。 「開いてますよ。どうぞお入り下さい。」 俺は服装を整え、所定の椅子に腰掛け、机越しに出迎える。 ガチャ 「失礼します。」 入って来たのは、40代の女性。と、その後に同じ年代の女性と男性がゾロゾロと入って来た。あれは夫婦か? 総勢、20人以上の中年の男女が所狭しと並ぶ。…ちょっと、怖いな。しかし、何なんだ? 「どう言ったご用件でしょう?あ、紹介が遅れました。私が当探偵事務所の所長兼調査員の真神シンです。宜しく。」 自己紹介すると、全員が軽い会釈で応える。 「私達は、△地区に住んで居る者です。実は、今、テレビ等で取り上げられている、集団失踪の件で依頼に来ました。」 やっぱり依頼人だった。それにしても、厄介なキーワードが聞えたな。
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