まともな仕事…か?

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「そう言って貰えると光栄です。」 一応…ね。 「風嶋さんのお子さんも、私達の子供が居なくなる数日前に居なくなっているんです。」 「その風嶋さんのお母さんは今日は?」 「子供が居なくなってから、精神的な疲労から、少し体調を崩しまして、今は少し離れた実家にお世話になってるそうです。」 俺を優秀だと言った親の子供が…数日前に…なら、何故… 「分かりました。しかし、あまり期待はしないで下さい。警察でも手を焼いてる事件ですからね。勿論、全力で挑みます。親御さん達は、信じて待ってあげて下さい。もし、何かありましたら連絡を頂けますか?」 「分かりました。探偵さん。どうか、宜しくお願いします。」 親は一同に頭を下げる。正直、不安だがやってみるさ。…俺の親も…もしかしたら…こんな風に… 「あ、これを。少ないですが、依頼料です。」 一人の親が懐から封筒を差し出す。この厚み…およそ100万位か。普段の生活もあるのに、一生懸命に捻出したんだろうな。
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