『 まじょのはなし 』

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「……思い出に耽っている場合じゃないのに」 あれから二十年近い時が流れている。 母は流行病で死に、父の帰りを願っていたあの家も引き払った。 都会に引っ越して働き始めた僕は、職場で出会ったセリアと結婚し…可愛い息子も授かった。 海から離れた生活。 海辺の魔女なんて、頭の中から完全に消えていたんだ。 そう、今の今までは。
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