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取りあえずは水曜日にエンゲージリングを買い、それからそれぞれ親に話してまずは鈴歌の親に会い、次に真春の親に会う事だけは話し合ってあった。
「お母さん、夕飯まで少し疲れたから寝るね」
洗濯機に洗濯物を入れて出すと、荷物を持ったまま自分の部屋に入ってベットにそのまま横になった。
たった二泊三日の旅行だったのに、自分の部屋のベットに横になるのが久し振りのような気がする。
二人っきりではなかったが、初めて真春と旅行をして、初めて一つの部屋に泊まり、初めて過激な下着を着けて、初めて真春と一つになり、初めて真春の前で水着になって、しかも思いもかけずプロポーズまでされてしまった。
(何だか凄い旅行だった…。一生忘れられないだろうな…)
鈴歌は思考が鈍くなってきて、段々と瞼が重くなると眠りに引き込まれていった。
「鈴歌」
鈴歌は揺り起こされて目を覚ました。
「んん…」
「ご飯出来てるわよ。お父さんも帰って来たし、お兄ちゃんも来てるから下にいらっしゃい」
「うん」
鈴歌は下りて来ると洗面所に寄って顔を洗ってからダイニングに入った。
「旅行は楽しかったか?」
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