求愛のこと

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 「そんなんで夏樹は木通さんと付き合っていけるのか?」  「ん~初めは困った顔もするけど、結構楽しそうにしてたよ?」  「夏樹も何気にスゲェな」  二人は笑いながら話をしていると、今度は母親が聞いた。  「真春さんとはどうだったの?」  「え?うん…」  饒舌(じょうぜつ)だった鈴歌のお喋りが途切れて、三人は鈴歌を不思議そうに見てからニヤリとして鷹也が聞いた。  「ハルさんと何かあったんだろ~?」  「ん?うん。凄くね、カッコ良かったり危うく大ケガする所だったり…」  薪割りの話とプールの飛び込みでの話をした。  もちろん自分が過激な格好をした話も、真春との初めての一夜の事も内緒である。  話し終わると鷹也は悔しそうに箸を握り締めた。  「クソォー!俺も仕事さえなきゃ咲月と参加したかったぁ~」  鷹也の言葉に鈴歌と両親は笑いながら食事をして、終わると父親と鷹也は焼酎を飲み始めた。  「鈴歌、今週の土曜日時間空けてもらえるか?」  「うん、良いけど何?」  鈴歌はダイニングテーブルでバニラアイスを食べていた。  「うん…咲月の親との会食なんだ」  
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