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まだ寒さが残る春の初めだ
俺は大学病院の研究室にいる、医学生の俺にとっては大学の研究室は驚きでいっぱいだった
みたこともない機械、患者の検査表の分布図、そして何より━━━━━
「こら医学生!早くこっちに来い!」
「は、はい!すいません」
この病院きっての天才精神科医高橋 愛美(タカハシ マナミ)さんから教わる事が出来るからだ
それだけで俺のテンションは上がる
そんな俺をみて高橋さんがため息を吐いた
「始めからそんなテンションだと後がきついわよ医学生」
そのセリフをきいて今度は俺がため息を吐いた
「……いったい何回言えばわかるんですか……俺の名前は健太郎、速水 健太郎です」
「ごめん!私人の名前覚えるの苦手でさ」
そう言ったものの、高橋さんは悪気がないかのように舌を出している
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