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部屋に入るとある事に気付く・・・・汚い。
乱雑に置かれたインテリアの雑誌に資料の束。
グシャグシャになったゴミクズが散乱していた。
部屋も掃除しないと・・・
掃除を終え、一息ついた俺はさっき買い物をした冷凍のつまみをレンジで温め、皿にのせる。
それに冷えた缶ビールを持って、TVの前のソファーに座る。
特に見たい番組があるわけでもないがTVをつける。
部屋の中はTVから聞こえる笑い声とたまに外から聞こえる車の音だけが響いていた。
こういう時にふと思う。
隣に誰かいて欲しいなと・・・・
一人暮らしは自由だけどこの寂しさはだけはどうにもならないな。
そんな事を感じながら、ビールを飲み干し、二本目を開けた。
そのまま、別に何もなくこの日は過ぎていった。
数日経ったある日、早朝から携帯が鳴る。
時計を見ると。
AM5:00
ふざけんなよ!こんな朝から誰だよ。
携帯を覗くと会社の社長だ!!
俺は何かやらかしたかと、一気に目が覚め電話に出る。
「・・はい」
「お~、相原。おはよう。こんなに朝早くに悪いな」
「おはようございます。いえ、大丈夫ですけど。
何かありましたか?」
恐る恐る聞く。
「いやいや。悪い報告じゃなくて今、相原が担当してる物件で工事が始まってる現場なんだけど、店のオーナーが急に照明の位置とか新しく増やしたい内装もあるって、言い出して、朝から現場に行くから相原君にも来て欲しいって事なんだ」
「そうなんですか。悪い報告じゃなくてよかったです。ところで、現場はどこです?」
「あ~。ごめん。相原の家から近い、カフェの店だよ」
「はい、はい。分かりました。じゃあ、今日は朝一でそこの現場に顔だししてから会社に行けばいいですか?」
「いや、オーナーから追加とかが増えそうだから、今日はそこの現場で話が終わったら直帰していいよ。今、残ってる仕事もないよな?」
「分かりました。残ってる仕事はないですね。
後はメーカーからの家具とかのカタログ待つだけなんで」
「たまには早く上がって、ゆっくり休んでくれ」
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