『花火』<回想>

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「あっ、勇二さん。エンジン切っといたよ。 ついでにロックも」 「おっ、サンキュー。 気が利くじゃん!」 そんな話しをしていると日が昇り始める。 俺達4人はそのキレイな光景に目を奪われた。 暫く無言でその光景を見ていた・・・・ その後、無料の駐車場に停めて、暫く寝ていた。 AM9:00 冷房をつけてても、日の光が暑い・・・ その暑さで目が覚めた4人は車を降りた。 知らない間に駐車場はほぼ満車になっていた。 ・・・・暑い 何もしなくても汗が出る。 佳奈と有紀ちゃんは近くの更衣室に着替えに行った。 男組の俺らはその場でタオル一枚で隠しながら、着替えた。 「亮平。今日の花火何時から?」 「18時から祭りが始まって、20時から21時まで花火をやるみたい」 「そうなんだ。 何か、二人より四人の方が楽しいな」 「だよね。よかった。勇二さんがつまんね~って言ったらどうしようかと思ったよ。 あっ!俺、姉貴と海に来るのって、中学以来かも」 「マジで?すげ~~久々なんだ」 着替えを終え、佳奈と有紀ちゃんを待ちながら、話していると二人の声がした。 『おまたせ~~』 二人仲良く俺達に声を掛ける。 『おぉ~~~!!』 俺と亮平は二人の水着姿に見とれた。 「佳奈~。そのスカートみたいなの可愛いじゃん!モダンな感じの柄もイケてるよ!」 「有紀。やっぱ、明るい感じが似合うなぁ~。 パレオ。マジ可愛い」 それぞれ、彼女を誉める。 その後、テンションが高い俺達4人は夢中で遊んでいた。 まるで子供の頃に戻ったかのように。 多分、周りから見たらあのグループ、バカップルの集まりだなと思われていたかも知れないぐらいに。 PM5:00 海からあがり、着替えた俺達は街を歩く。 くだらない土産物にハシャぎ、ノリで買った伊豆と書かれたライター、おいしそうな匂いに誘われて食べたクレープ、四人で撮った記念プリクラ、店の人に撮ってもらった四人の写真。 その一つ、一つが俺にとってかけがえのない思い出の一つになった。 そんな事をしていると あっという間に時間は過ぎ PM8:00 花火が始まった。
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