『運命』<回想>

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笑い混じりに話しをしながら、早速作業に入った。 それから時間がある時はここに来て、作業をしていた。 もちろん佳奈には内緒にして。 ここで作業をする時は仕事と言った。 嘘ではないよな?・・・・・多分。 最初は自分が思っていた物が出来ずに失敗を繰り返していた。 そして、作業を始めて一ヶ月が経った 12月10日 12月に入ったけど、間に合った。 「どう?」 亮平に答えを求める。 「うん。いいじゃん。出来は最高だよ! これなら商品としてもイケるよ」 亮平に誉められ、ちょっと調子に乗った。 でも、亮平は指輪の完成を喜んでくれた。 「後は勇二さんがプロポーズを成功させるだけだね」 「そうだね。それが一番大変なんだけどね」 そう話し、亮平の店を後にする。 「プロポーズの成功祈ってるよ!姉貴には勇二さんしかいないと思うからさ!」 「おう!ホントにありがとな。今度酒でもおごるから」 この指輪を渡した時、佳奈はどんな顔をするんだろう? そして、どんな言葉を言うんだろう? そう思いながら、家に帰った。
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