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顔を洗い、熱を冷ましてリビングに戻ると、
朝食の準備を済ませた來斗さんが待っていた。
「さっさと食えよ」
「…はい」
イスに座り、
「いただきます」
サンドイッチを一口食べた。
「美味しい!」
「当然だ」
來斗さんは毎日自分で料理しているらしい。
朝も晩も來斗さんが作ってくれる。
何でも作れて、それが全部美味しいのだ。
「剛」
「何ですか?」
「今日の予定は?」
「部活です」
「野球部だっけか。毎日くそ暑いのによくやるよ」
この人は、汗まみれになったことがあるんだろうか。
いつも涼しい顔してそうだけど。
「あっ、そういえば。來斗さんてどこの大学行ってるんですか?」
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