同性愛者

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「わざわざありがとうございました」 「別にいいよ。ついでだし」 「…」 改めてまじまじと彼を見る。 スーツをビシッと着こなし、髪型を整え、光沢のある黒の高級車に乗っている來斗さんは、 物凄く、カッコ良かった。 そして、学校の校門に止まっていることもあり、かなり目立っていて。 部活に来ている生徒が、好奇の目でこっちをじろじろ見ながら通っていく。 「どうかしたか?」 「い、いえ!ありがとうございました!」 俺は頭を下げ、そそくさと校舎に入っていった。
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