7635人が本棚に入れています
本棚に追加
/225ページ
「田崎さん」
仕事終わり？
にしたら早いような。
「いい汗かいたか？」
「え、うん」
「乗れよ。送ってく」
「ありがとう」
行きといい、帰りといい、今日はラッキーだな。
車を走らせ、田崎さんは尋ねてきた。
「どうだ？うまくやってるか？」
「うーん。何とも言えないなぁ」
「まあ、そうだよな。仲良くしてくれると助かるんだが」
「仲良くかぁ…多分無理だと思うよ」
「何で？」
「俺嫌われてるみたいだし」
「それはないだろ。嫌いな奴と一緒に住まないって」
「それはさ……」
…あれ？
彼は何で嫌いな俺と住んでるんだろう。
何でだっけ？
何か言ってた気がするのに…
思い出せない。
最初のコメントを投稿しよう！