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高校生になって、一ヶ月。 「何もすることないなぁ~」 と俺はうなだれた。 彼女との連絡が切れ、もう嫌われた様な俺に、 「もう、彼女は自分のことを忘れて欲しいと思ってんじゃないのか?」と、友人 忘れろって、お前・・・・ 無理だ。そんなこと。 ヲタクの俺を友達と呼んでくれた恩人を忘れろと? しかも、女性だぞ! 「はぁーっ」 また、溜め息が出る。 茅原さんの歌声を聴くと、余計に泣きそうになる。 だったら、聴くな? 余計なお世話だ!! 惚れた女は死んでも守れ! なんて名言を小説で言っても、リアルで言えないんじゃ・・・・。 逆に友人はアタックが成功して、蔓延の笑みを浮かべている。 自分の幸せを、俺等に押し付けるな。余計に哀しくなる。 「暇、ホントに暇。ハルヒの世界に行けないかなぁ~?」 駄目だ!痛いぞ、俺。 忘れろって、俺。 さっきの発言が、後で叶うなんて今の俺には考えられなかった・・・・。
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