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【悲しき出逢い…】
真直ぐに僕の眼見つめ笑う
君の眼から零れた涙
『もうすぐで、逢えなくなるんだよ…』と
くしゃくしゃな顔を埋(うず)める…
初めて 君を見た
病室の窓越しに映る
君は 空を見て
鳥達のさえずり聴いてる
深く悲しい
微笑みを見せながら
『こっちにおいで』と
僕は君と出逢う
君の口から零れる想いは
儚くても純粋で
僕の口から聴ける世界へと
眼を閉じて委ねる…
ある時 病室の
窓からカーテンがたなびく
不思議と 不安募り
駆け出して君へと向かった
何も無い部屋
風だけが吹き抜ける
窓からの景色
涙が頬を伝う
「初めまして、君を好きでした」と
言えずにいた想い抱いて
「さようなら、また君に逢いたい」と
これからもずっと願うよ…
いつも笑顔で居た君が泣いた
僕は何もできなかった
君の手を強く握った記憶
眼を閉じて想い出す
ずっと忘れない…
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