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【子猫の涙】
いつも思っていた 誰も分かってはくれないと
それでも良かった 自分を愛してくれて
傍に居てくれるなら…
風が冷たくなってきて
日が落ちるのも早くなってきた
独りで居るのが淋しくて
誰でもない誰かを探してみた
ワガママな自分を理解(わかって)もらおうとは思わない
変わらない 変わりたくない
私は私で在りたいから
いくつになっても子供な自分は
もうすぐ『大人』と言われる歳になる
本当の愛を知らない私は
淋しさの形を埋める為に
いくつもの出逢いを繰り返し
いくつもの別れを繰り返した
人一倍かじかむ手の平を
暖めてくれる温もり
本当は分からないだらけの
心の隙間を暖めて欲しくて
泣いている 鳴いている
無邪気に 自由気ままな
子猫のように
いつも思っていた 誰かに分かって欲しくて
それでも笑っていた いつか出逢える事願って
淋しさを埋めるだけでは無い
まだ見ぬ愛の形と
分かり合える笑顔と
たった一人のあなたと…
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