東京から四国へ
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『来ても、あえないわよ…』 携帯電話の向こうで、いまにも泣きそうな声であった。 『ヒトミが住んでいる近くの駅教えて?』 『本当に来る気なの?』 ヒトミは電話のむこうで、沈黙がつづいた。 『…来ても、会えないわよ‼』『最寄りの駅教えて?』 『…琴平』 ヒトミは完全にタカシのペースにはめられていた。
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