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海沿いの緩やかな坂を下りて行くと、少し先に交差点が見えてきた。 鈴音の少し前を、大学生ぐらいだろうか? 本を読みながら青年が歩いている。 本を読んでいるからだろう。 彼の足取りはとてもゆっくりで、いつの間にか鈴音は彼のすぐ後ろまで来ていた。 もう少しで交差点に差し掛かかろうというその時、角から自動車が飛び出してきた。
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