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「危ない」そう思った時には夢中で彼を突き飛ばしていた。 目を開けようとしても上手く開けられない。 「大丈夫ですか?」 そう呼びかける声が遠く聞こえる。 「私に言っているのかしら?」 声のほうに顔を向けようとしても、身体に力が入らない。 重い身体とは裏腹に、意識がふっと軽くなった。
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